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スミ利のブログ

滋賀で文具店を営む藤井のブログ。文具のこと、仕事のこと、趣味のこと・・・色々と書いてます。

パイロット コンバーター CON-70

今日は雪が降って本当に寒い一日ですね。 カサカサでアカギレだらけの手が痛いです(汗)。

今日はちょっと災難に見舞われてしまいました。 と言いましても、万年筆のインキで手が汚れたってだけなんですが(笑)。
実は、パイロットのカスタム743でインキを吸入した後、ふと右手を見たらですね・・・びっくりするくらい手が真っ黒になってました。

6年ほど使っていたコンバーターCON-70がそろそろ寿命だった様で、ピストンの外側(コンバーターの後端)にインキが回っており、吸入時の空気圧でノブの付近から盛大にインキが飛び散っていた模様・・・。  常々、お客様には「コンバーターは消耗品ですよ」「様子を見て、定期的に買い替え検討してくださいね」等と言っていた張本人が、インキまみれになってしまい、お恥ずかしい限りです。 ホンマ、うっかりしてました。 速攻で新しいコンバーターに交換しました。  今回、自分の壮大な勘違いで、このカスタム743(中字)がまだ新しいもの(3年くらい!?)だと思い込んでました(笑)、いつの間にか6年経ってたんですね、光陰矢の如しです(汗)。

せっかくなので、故障した古いコンバーターをバラバラにしてみました(笑)。
パイロット コンバーターCON-70 分解写真 スミ利
写真をご覧の通り、10個ものパーツで組み立てられております。非常に繊細な部品を手間暇かけて組み上げられており、これがたった700円というのはむしろ激安に感じますね(笑)。 

コンバーターは、ピストンの外側(インキタンクの外側)に少しでもインキが付着し始めたら要注意です。 可動部分、摩耗部分はどうしても寿命を伴いますので、そこで色々と延命措置を講じるよりも早めに買い替えた方が正解だと思います。 特にCON-70の場合、強い空気圧を利用してインキを吸入しますので、ノブの辺りをティッシュで拭って少しでもインキ汚れが見られたら既に寿命を迎えていると判断して良いと思います。

時々、お客様でコンバーターを分解してメンテナンスされたお話をうかがいますが、元々コンバーターは分解と組み立てを繰り返す様な想定で設計されておらず、分解、組み立て時の負荷、摩耗によって気密性が低下する可能性が高いので、控えていただくのが無難です。 インキの色を替える時も、コンバーター内部の汚れ残りが気になる方は、無理に分解や洗浄をするよりは、新しいものを用意される方が良いと思います。 ※別に、コンバーターを沢山売りたいから言ってる訳ではないですよ(本当です)。

因みに、CON-70を上の写真の様な状態までバラバラにすると、元に戻せなかったり、分解時に破損させてしまう可能性が出てきます。 元通り組み立て直せても、緩みが出やすくなったり、気密性が低下する可能性が高いので、再使用は絶対お勧めいたしません。 あくまで、故障して捨てるコンバーターをお遊びでバラシてみた・・・だけですので(笑)。CON-70の精密で複雑な構造を一度ご紹介したかったんです。   つまり、「メンテナンス目的の分解は絶対にしないでください」というのをスミ利からの公式発言としてここに記録しておきますね(笑)。

因みに、今回バラバラにしたCON-70ですが、組み立て直して「資料」として保管することにしました。 次からは、もうちょっとコンバーターの状態に注意しつつ、早めに交換しよう(インキまみれになる前に)と心に誓った次第です(笑)。


  1. 2017/01/14(土) 19:03:38|
  2. 文具
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  4. | コメント:2

コメント

今年もよろしくお願いします。
自分で初めて万年筆を買ったのが、やはりパイロットだったんですが、それが高校生の時。学校の先生も友達もパイロットだったんですが、皆カートリッジ。当時は百貨店でもボトルインクさえ無かった記憶があります。パイロットは町の文具店にわずかながらあったと記憶してますが、セーラーやプラチナはコンバーターやボトルインクは製造さえしてなかったのでは?
コンバーター。ボトルインクに人気が出てきたのは,平成に入った頃?と記憶しています。
確かに10年間くらい持つコンバーターが出来たら画期的でしょうね。
  1. 2017/01/18(水) 21:13:12 |
  2. URL |
  3. 神奈川県民 #-
  4. [ 編集]

>神奈川県民様

本年もよろしくお願いいたします!

本当にそうですね。 私の場合、物心ついた頃には既にボールペンの「使い切り(使い捨て)」商品が幅を利かせていた為、カートリッジ式の万年筆ですら非常に懐古的でむしろ新鮮に感じたものです。 

うちでもここ10年か15年くらいでコンバーターの販売量が急増しました。 元々、吸入式の煩わしさを解消する為にカートリッジが生み出され、普及した背景がありますので、70年代から90年代初頭頃まではあまり需要が無かったですね。万年筆離れも激しく、水性ボールペンが台頭していた頃でもあります。 その頃はコンバーターもボトルインキも、モンブランやパーカーなどの舶来品ユーザーや、マニアが使うイメージが強かったです。パイロットのボトルインキなどは、つけペンでの事務作業用としてよく売れていたみたいです。

今は趣味性の強い筆記具として万年筆が売れる時代ですので、合理性よりもむしろ、不便さを楽しんだり、趣を味わったりする目的の方が重視されている様に思いますので、カートリッジよりも吸入式としてお使いの方が多い様に感じます。 少々手間のかかる方が愛着が増すのは分かる気がします。 そう言った意味では、万年筆好きには良い時代になったのかも知れませんね。
  1. 2017/01/19(木) 09:56:21 |
  2. URL |
  3. スミ利文具店 藤井 #eMwruaJU
  4. [ 編集]

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