

本日は朝からヨシ刈りに参加してきました!
雪が降るか!?という天気予報でしたが、時折晴れ間も見える良い天気でした。
今回のヨシ刈りは、いつものコクヨさんとは関係なく、地元の商工会議所が中心になって企画されたものです。
写真をご覧の通り、ヨシ刈り現場は広大な浮島になっており、船をつなげて橋にしないと渡ることができない場所です。近江八幡の独特の景観として知られるヨシ原の風景は、長年地元の方がヨシ刈りやヨシ焼きなどの手入れをすることにより、雑草の繁茂や湿地の腐敗を防止し、水辺の景観と環境が維持されていたのですが、近年は高齢化も進み、なかなか難しくなっているそうです。 そこで、我々若手の経営者がお手伝いしようということで参加しています。残念ながら、ここでは刈り取られたヨシの有効活用法が無く、後日、ヨシ焼きで焼かれるのですが、刈らずに火をつけると煙や灰がかなり遠方まで達してしまう為、ヨシ刈りの作業が重要になります。
私個人としては、ここ何年かでヨシ刈りに参加させていただいた経験から、やはりヨシは刈り取った後に一定の量を有効活用し、最終的に残ったヨシを焼くのが正解だと思っています。 ヨシ刈りやヨシ焼きはカヤネズミ等の住処を奪いかねないという意見もあるそうですが、琵琶湖全体のヨシ原で見ると、ヨシ刈り、ヨシ焼きで管理されているヨシ原はほんの数%なのだそうです。
伝統的にヨシ刈り、ヨシ焼きが行われているのは元々、人がヨシ群落を資源や水路網として利用する為に、自然と共存するかたちで長年維持、管理されてきたヨシ群落です。こうして人が管理してきたヨシ群落も、魚や鳥の重要な棲息地となっています。 先ほどのカヤネズミ等の問題もあり、琵琶湖にあるどこのヨシでも刈って燃やせばよいという訳では無いというのが重要なのだと思います。 ヨシ刈りをした方が良いヨシ群落と、ヨシ刈りをしない方が良いヨシ群落・・・両方を考える必要がありそうですね。 人が自然に関わろうとすると、色々と簡単には解決できない問題も出てくるものですね。
さて、そんな訳で今回は、資源の利用と言うよりは伝統的な景観と環境を維持する為のヨシ刈りだったと思います。 今シーズンはこれからコクヨ工業滋賀さんからお誘いいただいている西の湖のヨシ刈り(こちらは刈り取ったヨシをノートやコピー用紙に利用します)にも参加予定です。 スミ利は個人経営の店なので、大人数で参加される大企業さんとは貢献度が違いますが、子供の頃から魚釣りなどで親しんできた琵琶湖の環境について、色々なタイプのヨシ刈りに参加することで少しでも考えることができればと思っています。
しかし、今日は良い運動になりました(笑)。体が痛い・・・。