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スミ利のブログ

滋賀で文具店を営む藤井のブログ。文具のこと、仕事のこと、趣味のこと・・・色々と書いてます。

パイロットさんの展示会

今日は朝から大阪までパイロットさんの展示会に出かけており、今店に帰ったところです。

今年の展示会も事前に少し情報を得ていたのですが、色々と収穫がありましたのでご報告を!

先ずは万年筆ファンが気になるパイロット95周年モデルですが、この10月に定価90万円の「昇り龍」と定価10万円の「龍」の2種類が限定発売されます。 90万円の上り龍は、ナミキでもお馴染みの50号大型ペン先、クリップレスのエボナイト製ベスト型ボディに、パイロットの蒔絵師(社員さんです)千田正樹さんが肉合研出高蒔絵で色彩豊かに仕上げた逸品!千田正樹さんはナミキの金魚(80万円)などを手掛けておられる職人さんです。 ペン先はMのみです。実物を見てきましたが迫力満点でした! 90万円(税別)という価格は、はっきり言って蒔絵の限定品としては破格の安さでして、パイロットの方でもかなり無理して頑張った値段だと言っておりました。 うちもこれまでにこのクラスの蒔絵を何本も扱わせていただいているので分かりますが、この内容だと通常は100万円超とかでもおかしくありません。

一方、10万円の「龍」はあえて色彩を抑え、銀色をベースに研出平蒔絵で仕上げたものになります。が、こちらも限定品だけあって箱もボトルインキも豪華です! 蒔絵の背景には漆の蜻蛉技法を取り入れたそうで、これがかなりいい味出してます。これも10万円(税別)という価格が意外なほどの素晴らしい仕上がりを見せています。龍の図案は下手すると単にケバイだけとか、背中の刺青(汗)とかを想像しがちですが(笑)、これはかなりかっこ良かったです!龍というモチーフは万年筆に施す蒔絵としては相性が良いな!と思いました。因みにペン先はF、M、Bの3種類。 また、こちらの製作はパイロットの蒔絵を手掛けている「國光会」所属の蒔絵師の方々で製作にあたっておりますので、ペン本体に個々の蒔絵師の銘は無く、國光会の文字が入りますのでご了承ください。 ※國光会は大正15年にパイロットに招聘され、蒔絵、漆芸の指導に当たった故松田権六氏(人間国宝)が組織した蒔絵作家のグループです。パイロットの蒔絵製品には品質の印として「國光会」の銘が記されています。

で、ここまでご紹介しておいて大変申し訳ございません・・・実は、スミ利では既に10万円の「龍」に関してはご注文の受付を締め切らせていただきました(泣)。

実は、今回の限定品、生産本数が滅茶苦茶少ない上に、日本国内に導入される数が更に少なく、90万の「昇り竜」が世界限定95本で、日本に40本。10万円の「龍」が世界限定400本で日本に225本しか無いのです! で、スミ利では早くからお問合せいただいておりましたお客様の分を手配するだけで手いっぱい。既に生産数量を超えて注文が入ってきている様でして、これ以上受注しても入って来ない可能性が大なので・・・申し訳ございません。

何しろ、前回の90周年の「螺鈿朱鷺」が定価12万円で900本生産の内、国内に約700本ほど導入されたのと比べると、今回の95周年モデルがどれほど少ないかお分かりいただけるかと思います。
そんじゃ、90万円の「昇り龍」ならまだいけるのか!?ということですが、こちらは正直タイミングにより、です。今日聞いたところでは、1~2本程度ならまだ何とかなりそうです(現時点で)とのことなので、気になる方はお早めに!  

因みに、何で今回の限定品のテーマが「龍」になっているのかと言うと、先ずは95周年ということで、今後のパイロット社の更なる飛躍につなげたい!との思いを込めて90万クラスには「昇り龍」という象徴的なテーマが早い段階で出ていたそうです。それが決まったら10万円クラスも龍のテーマでいくことが自動的に決まり、2本とも同じ昇り龍では芸が無いので(笑)、10万円クラスには雰囲気の違ったデザインと技法を取り入れたそうです。なので、10万円の「龍」が90万円の「昇り龍」の廉価版という訳では無く、独立したモデルとして見てもなかなか良くできています。

いずれも、パイロットの創立記念日10月1日の翌日10月2日あたりから販売開始される見込みです(10月1日はパイロットさん、創立記念でお休みされます・笑)


そして、もう一つ限定品が!
何と今回はあのキャップレス万年筆の発売50周年でもあるのです!そこで記念の限定モデルが!!
キャップレス史上初となる木軸モデルとして、キャップレス・カエデが限定発売となります。
お値段は定価¥52,500(税込)で、世界限定900本。日本には349本のみ導入です。これまた少ない!勿論、シリアルナンバーが刻印!  で、こちらも非常に良い仕上がりになっていました。パイロットお得意のカエデ材を上手く加工しており、カエデの1枚板で作った大型のボックス(これは中身を出して収納ボックスとして使えます)に、これまたカエデ材でこしらえた手のひらサイズの箱(実はカートリッジケースです)が付属します。このカートリッジケース、非常に凝った作りでして、蓋の裏に小さなマグネットが埋め込まれており、金具も何も無いのにピタッと閉まる仕組み。オマケとして黒のカートリッジが5本(だったかな?)付いております。また、この万年筆にはCON-50のコンバーターが付属しています。
このキャップレス・カエデ万年筆はスミ利に何本か入荷予定となっておりますので、ご興味のある方は是非ご相談くださいね。ペン種はF、Mの2種類です。

この他、定番モデルとして、カスタム一位の材質違いとして、カスタム槐(えんじゅ)という木軸万年筆が定価¥52,500(税込)で追加されます。槐は縁起木としても珍重されており、魔除け、幸せの木などとも呼ばれるそうです。木目が非常に鮮やかで個性的!肌触りもすべすべの一位に対して、しっくり手にフィットする感触があり筆記具としても書きやすいものでした。一位と同様、印傳シースも付属しており贈り物にも最適です。 また、同デザインの油性ボールペンも2万円で同時発売されまして、こちらも重厚感が半端なく(笑)かなりおすすめです。

更にもう一つ、エントリー向け万年筆に1,000円のカクノというポップなモデルが追加されます!これはFとMの2種類があり、軸色は全6種類。ペリカンさんのペリカーノJrのパイロット版とでも言える製品です(ペリカーノJrより少しスリムでグリップはラバーではありません) ペン先は基本的にプレラなどと共通とのことでしたが、デザインが面白く、人の顔(笑顔)のマークが! 説明書も絵入りで分かりやすく書かれており、ジュニア世代から大人まで楽しく使える万年筆です。因みにCON-20とCON-50のコンバーターが使えます!これも嬉しいですね!

上記の商品はいずれも10月、11月頃から出荷が開始されますが、商品によっては少し遅れる場合もございます。 是非スミ利にご相談くださいませ。
  1. 2013/09/18(水) 16:41:47|
  2. 文具
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

大阪出張お疲れさまです

 お久しぶりです。
 ここ近年、新製品を相次いで投入し“攻め”の姿勢が目立つ(株)パイロットコーポレーション、今秋も多くの新製品を用意しているのですね。
 記念モデルや高級定番モデルは私にとっては分不相応&財源不足のため断念せざるをえませんが、エントリー向けといわれる「カクノ」は期待できそう!しかし『ジュニア世代から大人まで楽しく使える』というのは、私のようなオッサン世代ではアウトですか?
  1. 2013/09/19(木) 18:17:45 |
  2. URL |
  3. フラワーショップふじよし #2XI39Vu2
  4. [ 編集]

>フラワーショップふじよし様

いつもお世話になり有難うございます!

今回のパイロットさんの新製品は高級品から一般文具まで、どれもこれもかなり良かったですよ! 発売予定や試作品も含めると、ブログではご紹介できていない製品が他にも沢山あるんですよ!

カクノですが、オッサン世代にアウトかセーフかと言われれば、それは人それぞれ・・・と言うしか無いですが(笑)、ペリカーノJrなんかが結構年齢問わず売れているので、カクノも誰が持っていても問題は無いかと(笑)。 それにボールペンならオジサマが100円くらいの持ってても誰も不思議がらないでしょ。カクノは1000円もするので大したもんです(笑)!
あっ!でも、フラワーショップふじよしさんの分相応を考えたら、やっぱり万年筆は最低でも10万円以上、ボールペンなら2万円以上ってあたりがジャストフィットですね!もうちょっと上かな!?
  1. 2013/09/20(金) 18:26:55 |
  2. URL |
  3. スミ利文具店 藤井 #eMwruaJU
  4. [ 編集]

カクノ

そろそろ使ってみたという話題が見られるようになりましたが、カートリッジは普通に手で差し込む方法ですかね。コンバータも使えるようですし。ペリカーノJrやラミー・サファリは胴軸をねじ込むことで自然にカートリッジがささる仕様ですが。日本の子供達は、カートリッジを差し込む時にペン先をぶつけたりすることはないということかもしれません。
  1. 2013/10/09(水) 17:44:13 |
  2. URL |
  3. K.I. #-
  4. [ 編集]

>K.I.様

いつもお世話になり有難うございます。
カクノは、ペン先の顔マークは可愛いですが、基本的にはプレラなどと同じなので、大人にとっては、書き味的にはそれほど目新しさは無いかも知れませんが、日本メーカーで子供を意識した製品は珍しいので、今後が楽しみです。私としては実際に使った子供の意見を是非聞いてみたいものです(笑)。 来年以降、スケルトンタイプのカラーバリエーションも追加される様です。 

カートリッジの装着に関しては、従来通りですね。パイロットに限らず、カートリッジの装着が、固くて難しいという声は昔からよく聞きます。元々、万年筆のユーザーに子供は少ないので、こうしたご意見は主にご年配のお客様や手が不自由なお客様が中心ですが、ユニバーサルデザインや、バリアフリーの観点からすると、個人的には各社もう少し工夫があっても良いのではと思います。

実は、パイロットさんのホワイトボード用マーカー「ボードマスター」は、サファリやペリカーノJr.と同じ様に、後ろのネジ蓋を閉めることで、カートリッジが自然と装着される方式になっています。

ただ、万年筆だと、カートリッジに穴を開ける槍(やり)という部品が細くて折れやすいので、少しでも回転力が加わる可能性があると、安全の為にそうした方式を採用していないのかも知れませんね。 
  1. 2013/10/10(木) 11:22:23 |
  2. URL |
  3. スミ利文具店 藤井 #eMwruaJU
  4. [ 編集]

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